毎年この時期に生け込む花材に満天星躑躅（ドウダンツツジ）。子供の頃に祖父に教えられずっと満天星躑躅だと思って山から切って来て生けていましたが、その正式名称が油躑躅（アブラツツジ）だったことを最近知りました。庭木の呼び名では山満天星（ヤマドウダン）と呼ばれたりするそうですが、ドウダンツツジに比べ葉数が少なく楚々とした印象の枝ぶりがとても好きな樹です。
今回の生け花は満天星躑躅改め油躑躅です。
この樹は毎年この時期に生け込む大好きな枝物です。実家の杉山の中に下草のように育つ油躑躅は陽当たりが少なく枝葉もまばら。葉の付き方がとても好きで毎年生け込んでいます。
今年は雨の降る回数が多かったので午後に山へ採りに行って来ましたが、水揚げに少々苦労しました。例年のように早朝に採って来るのが樹木にとっては優しいのかもしれません。次回はまた早朝行こうと思います。
暑くなって来る季節に涼しげな緑の葉が店内を涼しげに彩ってくれそうです。
