今年もゴールデンウィークとなり笠間の陶炎祭や益子の陶器市の季節がやってまいりました。今年は夏日になったり寒くなったり雨や風が強かったりと、変化が大きい日が続いています。雨の後の晴れの日には山々の緑が濃くなって春の緑から初夏の緑へと変わって行く気がします。
今回の生け花は皐月の古木です。
実家の裏手に山芋や蔦が絡まっている皐月の古木があります。土手から枝垂れた大きな枝は半分は枯れてしまい冬の季節に切ってしまおうか思案している木でした。切ってしまうなら春まで待って店内に生けようと思って、つぼみが開き始めた今週切って生け込みました。
蟻に痛めつけられた枯れた枝を払い暴れた古木を生け込むと、まるで盆栽のように見事な生け込みとなりました。50年ほど前に祖父が他界した後に多くの盆栽を地植えにした記憶があるので、その中の一つと考えられます。
これまでの季器楽座の生け込みの中でも一番といっても良いぐらいの素晴らしい生け花です。この連休後半までが見ごろかと思います。
ぜひお出掛けください。