今年の春の訪れはとても早く3月下旬には水戸の桜も満開になり4月に入るとあっと言う間に葉桜となりました。季器楽座の大欅も若芽を出してすっかり春爛漫の季節です。
今回の生け花は木五倍子です。
木五倍子と書いてキブシと読ませる漢字4文字で読みが3文字と言う珍しい読み方の木です。
そして、そのキブシの和名の由来がとてもユニークです。
その昔お歯黒の原料として五倍子と言う染料を使ったいたそうです。五倍子とはヌルデと言う木に虫が付いてその部分に出来たフシのことだそうです。そのフシの代用にキブシの実を使ったことから「木五倍子」と言う和名になったそうです。
毎年この時期に生けていますが、春を感じさせてくれるとても好きな花材です。